最近観たもの、聴いたもの

刑務所の中 特別版 [DVD]

刑務所の中 特別版 [DVD]

ファンシイダンス [DVD]

ファンシイダンス [DVD]

さよならみどりちゃん [DVD]

さよならみどりちゃん [DVD]

chronicle.(DVD付)

chronicle.(DVD付)

どれも邦モノですが・・・
まず「刑務所の中」。これ、最高だった!!!山崎努さん、シブくてかっこいいー。。タイトル通り刑務所の中の話。明らかに日常とは異なった特殊な世界を描いているんだけど、山崎さん扮する花輪の目を通して、滑稽に、肯定的に描かれています。だから「地獄のようなところだ・・」なんて少しも思わなかったし、与えられた義務を淡々とこなしつつ、醤油をかけたご飯がどんだけウマいかをしみじみ語っちゃうような、ささやかな幸せが愛しくてたまらないみたいな、そんな彼らが可愛く見えて仕方なかった。それぞれが何らかの罪を犯しているのはもちろんなんだけど、そのことを完全に忘れそうになった。もう一度観たい。ムショの一見粗末な食事が、いちいちとても美味しそうに見えたのが良かった。食べ物が美味しそうな映画は大体好き。
「ファンシイダンス」は、禅宗の寺の跡取り息子が一年間の修行に出る話。「それでも僕はやってない」の周防正行監督作品。「それでも〜」を観たときも思ったけど、周防監督ってすげぇなあと。1つのテーマを掘り下げて掘り下げて、もう底がないよってとこまで研究しつくしているようだ。だから描写が緻密だし、ちょっとしたユーモアも混ぜつつ、リアリティーを尊重している。で、エンディングも特徴があるなぁと思う。なんていうか、ちっとも「完」じゃないっていうか、物語の中の彼らが、映画が終わったから終わりじゃなくて、まだどこかで絶対に生きてるっていうか、戦ってる気がする。うまく言えないけど、そこがとてもいいなぁと思う。周防監督は、物語の人物たちを甘やかさない。どこまでもシビアなんだと思いました。
さよならみどりちゃん」は恋愛の話。女好きでどんな子ともヤってしまうユタカという男を本気で好きになってしまった女の子の話。わたしは恋愛に関しては特に疎いというか気恥ずかしい言葉を使えばオクテ、なわけで、(いや、興味はあるんだけどもw)これを観たあとも「ユタカって何?なんなの?つーか本命は誰?」みたいな、よくわからんもやもやみたいのがあったんだけど、yahooのレビューを見て「なぁるほど!」と納得しました。そしてそれをふまえてもう一度ストーリーを追ってみると、とても良質な恋愛映画なんだということがわかりました。遊びみたいに思えて実は本気で、でもその本気を見せてしまったら確実に終わってしまうとわかってる、わかってんだけどつい言葉が口をついて出てしまう・・・そんな男女の複雑なあれこれを学んだ気がする。あと、星野真理がほぼヌード。脱ぎまくりでびっくり。おったまげたぜ。でも、脱がなきゃこの映画は成立しないよなとも思った。
あとは、安藤裕子の新譜です。買ってしまったのです、このDVD付きを。これがもう・・良くて良くて。今年の冬にやってたアコースティックライブのドキュメント映像が収録されてるんだけど、安藤裕子の人となりがすごーくよくわかって、涙せずにはいられませんでした。ほんと、素敵な人だなぁと思う。オシャレだし、顔は好みだし、声もいそうでいない声だし・・生き方もとても好きだ。もがきながらも大事なたったひとつのものを握り締めて懸命に生きている人。こんな人になりたいな。
本と漫画も、また近々こんな感じで書きたい。自己満ですがお許しを。