紫陽花

とかくこの世は生きにくい。普通にただ生活している中でも嫌な出来事は度々ある。それらを笑い飛ばせるほどまだ強くもない、ちっちゃな自分がいる。
わたしからすれば京都はじゅうぶん都会だ。街に出れば人がうようよ。みんなが善人だなんて、そんなはずはない。だから苛々したりふいに傷ついたりする。そういうときは無性に田舎に焦がれる。もちろんその逆もあるんだけど。
全てが自分の思い通りになんてなるわけはないって頭では理解しているつもりだけど、結局はエゴを丸だしにしてる自分がいる。でも、みんな誰でも自分が一番かわいい。それは当然のことだし、悪いことじゃ全然ないとも思う。
自分を大事に思う気持ちと他人を思いやる気持ちを、同じくらいの分量でいつも持っていられたらいいのになあ。
救ってくれるのが人なら傷つけられるのも人。それって悲しいことかもしれないけれど、当たり前っちゃ当たり前だから。だからこそ、優しさを忘れずにいたいと思うのです。